ウクライナの人口は4413万人。現在、そのうちの1000万人が国を離れて近隣諸国に逃れている。主に高齢者や女性や子供たちが主だ。つまり、ウクライナ人の家族はすでにバラバラになってしまっている。
実は、18歳から60歳の男性はもう出国できない。ウクライナ政府はの出国は禁じているからだ。ゼレンスキー大統領は「国民総動員令」を出しているので、残ったウクライナ人の男たちの多くは、「その時」が来れば戦いに参加しなければならない。
国民総動員令で兵役に就くウクライナ人は500万人を超える数となる計算なので、ウクライナに侵攻したロシア人は数の上で言えば圧倒的な不利な状況にあると言える。だから、ロシア軍は戦争を続けるのであれば「大量殺戮兵器」を使うのが戦略的に有効となる。
プーチン大統領がウクライナを落とすまで戦争をするのか、どこかで妥協するのかは誰にも分からないことだが、状況が変わるまでウクライナは地方を中心に破壊され尽くしていくだろう。
このプーチン大統領に賛同して殺戮部隊を送っている自治国家がチェチェンだったりする。
チェチェンの支配者ラムザン・カディロフ首長はいかに残忍な男であるのはこちらにも書いた。(ブラックアジア:映画『チェチェンへようこそーゲイの粛清ー』拉致・拷問・処刑される同性愛者たち)
チェチェンで息を殺しながら生きている同性愛者をなぶり殺しにするチェチェンの支配者は、プーチン大統領からもその残虐性をウクライナで発揮することが「求められている」のだから、ウクライナもより凄惨なことになっていくだろう。
一方で、ウクライナ側には国際的な傭兵部隊が次々と集まってきており、ウクライナ人と共にロシア軍との戦闘に参加している。ロシア側も片っ端から殺されていくわけで、今のロシアは私たちが見聞きしている以上の暴力と死が溢れているはずだ。