人間は昔から食べられるものは何でも食べてきたので、食が全世界で似通っているというのは不自然だ。
当然、東南アジアのように昆虫食があってもいいし、アラスカのように生肉を食べて血を飲む食があってもいい。
今はもう世界中の誰も奇異に思わないが、日本のサシミも魚を生で食べるというスタイルに世界は不気味がった時代があるのである。
むしろ、肉は「鳥」「豚」「牛」の3つしかいけないと考えるほうに無理があるし、羊や兎はおろか、本当は犬でも猫でも食べられるものは何でも食べるのが食の多様性としては正解ではある。
犬や猫は、いつも議論になる。これらの小動物は食肉というよりもペットとして見る人が大半だからだ。鯨も議論になる。食べるものではないと欧米人は考えているからだ。