◆「爆弾を、雨あられと降らせる相手」を欲しているのは誰か

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1945年から1990年まで、アメリカはソ連という強大な共産主義国家と対立し、軍拡競争に明け暮れていた。この時代、アメリカの軍事企業は膨れあがっていく一方だった。

しかし、異変が起きた。共産主義国家であったソ連が、自らの思想に潰れ、自壊していったのである。

ベルリンの壁が崩れたのは1989年である。翌年、1990年には巨大な共産主義国家は音を立てて崩れ落ちた。もはや「冷戦」が雲散霧消した。

アメリカが勝利を収めたのは誰の目にも明らかになった。

アメリカの軍事企業は勝利の雄叫びを上げたが、それは一瞬の話だった。やがて、軍事企業は困った事態に突入してした。

ソ連が崩壊したということは、脅威が過ぎ去ったことを表していた。敵がいなくなったので、兵器も武器も必要なくなってしまったのである。

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