2013年4月30日、カンボジアのプノンペン近郊(コンポンスプー州)で、シンガポール人の女性が殺された。ウェンディ・ネンという名前の55歳の女性教師だった。
彼女はカンボジアの貧しい孤児の子供たちに教育を施す草の根のボランティア活動をしていた心優しき女性で、カンボジアには10年以上に渡って関わっていたという。
彼女を殺したのは強盗たちの4人だ。彼女の家に忍び込み、彼女の首を刺して殺し、部屋を物色して携帯電話や400ドルの現金等を盗んで行った。
金庫の中に隠してあった学校の職員のための給与は、そのまま手つかずで残されていたという。
彼女はシンガポールでキリスト教系の教会で活動していて、彼女の夫が教会の運営者だった。
彼女は貧しいカンボジアの子供たちの窮状を知り、少しでも子供たちの役に立つのであればと、草の根のボランティア活動を地道に続けていた。その結果が、この惨劇だった。