コロナで大打撃を受けている宿泊業界・観光業界だが、それと共に休業状態に陥っているのが「コールガール業界」である。日本ではデリヘルと呼ばれる業態に近いコールガールだが、もちろん大きな違いもいくつもある。
ひとつはコールガールのプロフィールは、ほぼ全員が顔出しをしていることと、必ず正常な性行為(膣を使った性行為)が行われることだ。
欧米では確かにストリートでもセックスワーカーが大勢いて、こうした女性をピックアップする男たちも多い。底辺ではそれが主流である。しかし、こうした路上の女性を拾うことを嫌う男たちも多い。
それには理由もある。
路上の女たちは、社会のどん底(ボトム)に転がり堕ちた女たちであり、ドラッグ依存者であったり、エイズのような深刻な性病にかかっていることも多かったり、詐欺師や泥棒や強盗をすることもある。
安いかもしれないが、安いがゆえにサービスもおざなりでいい加減で客の男に対して憎悪や嫌悪を剥き出しにしている女性も多い。女性がそうであってもまったく何ともないという男もいるのだが、情緒がないと思ってしまう男も多い。
その上、ストリート売春はどこの国も野放しであるものの法的には違法なので、警察がその気になればいつでも売春現場を押さえて逮捕することができる。これは、社会的地位がある男ほど大きなリスクである。
たとえば、ヒュー・グラントは1995年に大失態を侵したことがある。ストリート売春をしていた女性ディバイン・ブラウンを自分の車に連れ込んでフェラチオさせているところを公然猥褻罪で逮捕されて人気失墜、一時期は俳優業が継続できるのかどうかの瀬戸際にまで追い込まれた。
ディバイン・ブラウンは逮捕されて有名になってからポルノ業界から声がかかって出世したが、ヒュー・グラントは踏んだり蹴ったりだったのだ。ヒュー・グラントでなくても、ストリート売春の女性と関わるのは、社会的地位の高い男性ほど危険なので敬遠する。
彼らは「ストリートの女」とは関われないのである。