インド編
タイにはレディーボーイがいるのと同様に、インドにもヒジュラと呼ばれる性転換者がいる。
コルカタの売春地帯ソナガシでも、ムンバイの売春地帯フォークランド・ストリートでも、このヒジュラの集団には手を焼いた。
ふらふらと歩いていると、集団で囲んで来て、恐喝、恫喝、喜捨の強要、もはや何でもありで、いくばくかの金を払うまで絶対に離してくれない。
払わないと、100メートルでも200メートルでも大声を上げながら執拗につきまとって来る。
ムンバイのヒジュラは特に凶暴で、人目がなくなるところまでカモを追い詰めると、突如としてひとりが後ろから羽交い締めして正面にいた男が殴りかかるような事件も起こしている。
しかし、彼女たちはとても特異で、その異様さが美しい。毒キノコは、毒があっても美しいのと同様だ。