美しい顔立ちをしていて容姿も優れているような女性は、「2対8の法則」や「20対80の法則」と呼ばれるパレートの法則でもある通り、「10人に2人くらいだ」という人もいる。あなたは、どう感じるだろう?
女性に当てはまるのであれば、男性にも当てはまる。爽やかな顔立ちをしていて容姿も優れているような男性は、10人中2人くらいいればいい方だ。いや、男性の場合はもっと少なくて10人中1人かもしれない。
「誰もが振り返るほど美人、ハンサム」というのは、女性にしろ男性にしろ、それなりに稀少だ。だから、そうした人の一部が憧れの存在になる。
歓楽街(Red-Light District)に関してもそれが言える。とびきり美しい女性は昼よりも夜の世界の方が多いように私には感じる。しかし、「ほとんどは夜の雰囲気と厚化粧で何とかごまかしているんじゃないか?」と男たちはしたり顔で言う。
冷静に観察すると、確かに化粧の力はあなどれない。もしかしたらパレートの法則は夜の世界にも当てはまるのかもしれない。しかし、そうだとしても失望する必要はまったくない。
歓楽街で美しい女性ばかりを飽きずに100人も200人も300人もペイバー(連れ出し)していると、だんだん食傷気味になって「みんな同じ」に感じるようになり、次第に関心も興味もなくなっていくからだ。
すると、どういうことになるのかというと、今度は「女性の個性」の方に興味が湧いてくるようになり、急に視界が大きく開けていくようになる。
分かりやすく言うと「他と違う女性」「変わった女性」「エキセントリックな女性」に関心が移って、むしろ「個性を追った方が圧倒的に面白い」と、女性に対する感じ方がガラリと変わるようになる。
誰もがそうではないと思うので、あまり一般化するつもりはないのだが、少なくとも私にはそのような心境の変化が20代の後半あたりから間違いなく起きた。
それ以後の私は、東南アジアの歓楽街で新しい女性と会うたびに目の前の女性の「個性」に惹かれて夢中になっていった。この変化に、「開眼した」と私は感じたものだった。