オーストラリアで、奇妙な事件があった。
オーストラリアのブリスベンの新築のマンションで、2014年10月8日、数日前から何かドッグフードのような、あるいは赤身の肉のような、生々しい臭いがずっと続くのに不審を抱いた。
気分が悪くなるようなほど強烈な異臭だった。マンションの住民は、最初、下水道が詰まっているのだと考えて管理人に早く問題を解決するように頼んだ。
管理人はマンションの施工業者を呼び、そこでひとりの男がこのマンションに向かって「臭いの元」を調査した。問題の臭いは3階から漂ってきていた。
そして、臭いを発する部屋を突き止めた。マーカス・ヴォルクという最近、結婚したばかりの男の部屋だった。施工業者は呼び鈴を鳴らして、マーカス・ヴォルクを呼び出した。
ドアが開くと、施工業者はむっとする悪臭に息が詰まった。
「いったい何をしているのか?」と施工業者が聞くと、マーカス・ヴォルクは、落ち着いた様子で事情を説明した。