◆イナ。15歳で結婚、16歳で出産、そして売春地帯に堕ちた

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インドネシア編
インドネシア語は、もうほとんどすべて忘れていた。しかし、バタム島に向かう船の中で、まわりの人たちが話す言葉のイントネーションを聞いて、懐かしくて仕方がなかった。

この優しい響き。この郷愁。好きだった。

インドネシアは、私にとってとても大切な想い出に満ち溢れた国で、今もたまらなく愛しい。この言葉を聞いていると、かつて知り合った女性たちの柔らかな笑みが次から次へと浮かんで来て、甘酸っぱい感情がこみ上げてくる。

「ああ、懐かしいな」

心からそう思わずにいられなかった。好きだった女たちが、この国にはたくさんいて、もう取り戻せない過去であるのは分かっていても、一気に感傷が蘇って目が潤んだ。

シンガポールからバタム島に入る一時間、私はずっとひとりで昔の初恋の恋人の棲む場所に向かうような、そんな淡い気持ちに揺れていた。

取り戻せない心の欠片(かけら)を拾いに行くような、奇妙な高揚感と寂しさでいっぱいになっていた。

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