中国発コロナウイルスによって、全世界の都市は事実上の封鎖(ロックダウン)状態にある。当然だが歓楽街も多くが休業し、ナイトクラブもストリップショーも性風俗店(ブラゼル)もすべて店を閉めている。
そして、ストリート売春ですらも激減した。もちろん、ゼロになったわけではない。しかし、客も女性も「濃厚接触」によって生命の危機に直面するとなれば、今まで通りに振る舞えるはずがない。見知らぬ人との接触はなるべく避けたい。
また警察当局もセックス産業からの市中感染が起こることを警戒しているので、ビジネスは今まで以上に規制されている。
欧米では国民の行動を監視することもやむを得ないとして、監視カメラや携帯電話のGPSによって、誰がいつどこに向かったかの行動を当局に把握されるシステムも構築されるようになっている。
セックスワーカーと関わって感染したともなると、それが世間に公表されるような事態にもなっている。多くの店は閉まっているし、闇営業の店を探しても自分の行動が丸裸にされる危機が付きまとう。
そういうわけで普段は歓楽街をフラフラしているような男たちも、ナイトクラブで豪遊しているような男たちも、セックスワーカーと堕落した関係をライフスタイルに取り入れている男も、週末にはパーティーをはしごして生きている男も、みんな身動きできなくなった。
人々は孤立した。男たちも孤立した。しかし、男たちに性欲がなくなったわけではない。そこで爆発的に伸びているものがある。恐らく今ごろルーマニアの女たちは一攫千金のゴールドラッシュの最中にあるはずだ。