◆世界中のあちこちで、行き場を失った真夜中の女たちが不安と恐怖の中にある

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閲覧注意
タイは東南アジア有数の歓楽街を抱えている国なのだが、4月3日より全土で夜間の外出禁止令が出されて売春地帯は閉鎖と相成った。一部には闇営業をしている店があるとか、ストリート売春をする女性がいるという話もあった。

しかし外出禁止令が長引くと店も女性も「商売にならない」ことが分かって、歓楽街から消えていった。女性はたちはみんなイサーンや南部の田舎に戻ってしまって文字通り「誰もいなくなった」ような状態だ。

タイではコロナで失業したり所得が減った市民には月5000バーツの給付が決定しているのだが、ここでは歓楽街で働く女性は見事に対象外にされている。

タイは「セックスワーカー」という存在はいないことになっており、歓楽街での出来事はすべて「自由恋愛」なので歓楽街で働けなくなっても失職したという扱いにはならないからである。

インドネシアの歓楽街と言えばジャカルタの「ブロックM」などが有名だが、すでにインドネシアも感染者が5136人にもなっており、外出自粛要請が出されていることから歓楽街は壊滅状態と化している。

フィリピンも3月からバーもレストランも娯楽施設もほぼすべて閉鎖されており、ジプニーもトライシクルも商売にならないと走っていないという惨状になっている。当然、外国人観光客もほとんど来ない。

あらゆる国の歓楽街がここまで見事に閉鎖されてしまったのは私の記憶にもない。今回起きている事態は私も未知の領域だ。

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