人はとても複雑な感情を持つ。自分とは違うものを持った人に惹かれると同時に、自分と同じものを持つ人にも惹かれることもある。
何が似ていて何が違っているのかは、それぞれの感じ方になるのだが、容姿や性格や気質が違えば違うほど良いというものでもなく、同じであればあるほど良いというものでもないというのは確かなようだ。
イリノイ大学の心理学者クリス・フラレイ氏は「人は自分自身に似た人に惹きつけられる」ということを実験で証明した人だ。しかし、同時に人は近親相姦を避けるために「あまりに近い人は排除する」という感情もある。
では、自分の息子と性的な関係を持つ母親は、どうなのだろうか。近親相姦の事件は、実はアメリカでは珍しいことではないと言われている。
若い頃手放した息子を捜し当てて、性的関係を持ったミスティー・アトキンソン事件があった。(32歳の母親が16歳の息子と惹かれ合い近親相姦の関係に陥る)
母親ミスティーは、16歳で出産して手放した息子をフェイスブックで捜し出してコンタクトを取り、実際に会い、すぐに息子と性行為に至ったのだった。
このとき彼女は、自分の息子に会ったときの感情をこのように説明した。「彼には遺伝的魅力を感じた。会ってすぐに私たちは惹かれ合った」
実はこのミスティー・アトキンソンとまったく同じことをしていた母親が他にいる。それが、彼女の場合と、ほぼそっくりの事件なのである。