2001年9月11日の同時多発テロが発生したあと、アメリカは怒濤のようにアフガン攻撃を行った。
そして、2003年にはイラクのサダム・フセイン政権が大量破壊兵器を隠し持っているとして攻撃を開始し、以来、ゲリラ戦の泥沼に引きずり込まれて国力を低下させていった。
イラクとの戦争は、勝ったのか負けたのか。表向きにはアメリカが勝ったことになっている。
しかし、実際には何年も何年も続くイスラム過激派の執拗で終わりのない自爆攻撃やテロに苦しんだ。
現場では多くの犠牲を出し、2008年にはリーマン・ショック、大統領選では好戦派ブッシュ大統領の後継であった共和党マケイン氏が敗北した。
そして2011年にはイラク・アフガンからの戦略的撤退が続き、イラク戦争は過去のものになろうとしている。