◆ひととき融資。カネを借りてセックスを強要され犯罪に巻き込まれる地獄

◆ひととき融資。カネを借りてセックスを強要され犯罪に巻き込まれる地獄

2019年の消費税引き上げ、2020年3月から深刻化した中国発コロナウイルス。これによって、どん底(ボトム)にいる女性たちに何が起きているのか。「ひととき融資」の地獄だ。いくつかのメディアでも注意を促す報道が出てきている。追い詰められた女性が、こんなものにまで手を出している。いくら追い詰められているとしても、絶対にこんなものに手を出してはいけない。それは、とても悪質なものだ。「ひととき融資」がどういうものなのか、改めて確認して欲しい。

昭和の時代、公衆トイレや電柱や電話ボックスのようなところに「カネ貸します」という名刺大の怪しい紙がベタベタと貼られていたのを覚えている人もいるはずだ。こうした広告の100%は「ヤミ金」だった。

トイチやトゴという想像を絶する暴利で借りた人間からすべてを毟り取っていくものである。トイチというのは「10日で一割」で、実質年率にすると3100%である。トゴは「10日に五割」で、実質年率にすると2億1841万6400%である。あり得ない。

カネを貸しますと言われても、こんな怪しいところからカネを借りるような人間がいるのかと私はいぶかったものだが、追い詰められた人間はどこからでもカネを借りる。そして、自ら地獄の中に堕ちていくのである。

「ソープに沈める」という言葉もあるが、これはヤミ金からカネを借りた女性が返せなくなって、半ば脅されながらソープランドで働かされる状況を指している。

ところで、こうした法外な金利を請求する「ヤミ金」業者は違法であり、2003年からヤミ金融対策法で厳しく取り締まられるようになっていった。それでも社会の裏側から消えたわけではない。

ヤミ金は今でも形を変え、姿を変えて生き残っている。最近、若い女性を食い物にしているひとつの事件が表面に浮かび出た。アンダーグラウンドで何が起きているのか見ていこうではないか。

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