2021年の統計だが、ブラジルでは年間5万6098件ものレイプ事件があって、10分ごとにブラジル女性の誰かがレイプされている状況になっている。
以前からブラジルはレイプが多発する危険な国であったのだが、ここ数年でレイプ件数は減るどころかむしろ増えているとブラジル当局は報告書を提出している。
しかし、もっと恐ろしいのはレイプ被害を届ける女性はかなり少数で、実態はその10倍も20倍も悪いということだ。ブラジル人女性は「この国で女性として生きるのは恐怖だ」というほど危機的なのである。
しかも、ブラジルのレイプに関しては、おぞましいデータもある。
レイプ被害者は17歳以下の未成年に集中しており、もっとも被害者が多いのは10歳から13歳までの少女である。さらに戦慄的なのは0歳から4歳までの幼児ですらも頻繁にレイプ事件の被害者になっていることだ。
つまり、ブラジルでは未成年の少女がターゲットなのである。
2022年にブラジルで深刻に報じられていた事件があったのだが、この事件はどういうものだったのかというと、10歳の少女がレイプされて妊娠してしまったのだが、裁判官は中絶を認めずに「妊娠を続けるように」と命じたというものだった。
ブラジルではレイプ事件が多いにもかかわらず中絶に関しては非常に厳しい国であり、レイプされて妊娠したとしても中絶は断固として認めないのが普通である。しかし、妊婦は10歳の少女である。
臨月にもなれば10歳の少女の母体が破壊されてしまう可能性もあるわけで、「中絶を早く認めるべきだ」「子供は母親ではない」と抗議デモが起こった。これが2022年の事件であった。それで、どうなったのか……。
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