日本人も、もう少し柔軟な考え方をしてマリファナを見直しても良い時期だ

日本人も、もう少し柔軟な考え方をしてマリファナを見直しても良い時期だ

日本ではあまり話題になっていないが、2018年10月17日、カナダは嗜好品としてのマリフアナ(大麻)の所持・使用を完全に合法化した。

このマリファナ解禁はジャスティン・トルドー首相の選挙公約のひとつでもあったので、カナダがマリファナ合法化に向けて舵を切るのはすでに2015年から分かっていた。すでにマリファナ産業は200億円産業になっており、今後も成長は続く。

こうした「マリファナ」の成長を取り込むために、アメリカのビール企業や飲料食品企業もマリファナを自社製品に取り込む研究を開始しており、この流れはどんどん広がっていくのは必至だ。

私たち日本人は、かつては麻(あさ)文化を持っていたのに、アメリカに「麻(あさ)は非合法」と言われたらそのまま何も考えずに非合法にしてしまって、危険なドラッグに「麻薬」という漢字を当てて平然としている国だ。

そのため、多くの日本人はいまだに「マリファナは人間を破滅させるドラッグ」「危険な物質」というイメージしか持っていない。そして、「マリファナ解禁」などと言っている人間は、人生を捨てた下層のチンピラくらいな印象であるはずだ。

しかし、アメリカでもEU(欧州連合)でも、すでに意識は変わり、明確に時代が変わりつつある。

大麻(マリファナ)は、すでに覚醒剤やヘロインとは違い、むしろアルコールやタバコのように解禁されても問題ない「嗜好品」の扱いになっているのである。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

欧米では全面解禁の流れになるのは時間の問題

同棲という生活スタイル、ポルノ、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)……。こういったものは、一昔前までは「道徳的ではない」として激しく批判されていたものだった。

しかし、欧米社会はゆっくりと変わってきた。

現在、そのすべては完全ではないにしろ、「ほぼ」容認されていることに気が付いているはずだ。その一環としてマリファナに対する許容も含まれつつある。

アメリカのマリファナ解禁運動は、それこそ1980年代からずっと続いていた。

しかし、各国政府は頑としてマリファナを合法にしなかった。それなのに、なぜここにきて政府の立場が180度変わっていったのか。

先進国は主に社会保障費が膨れ上がってマリファナを解禁してそこに税をかけて歳入を増やしたいという意思があった。アメリカはそのパターンだった。州財政が破綻の危機に瀕するようになって、マリファナに目をつけたのだ。

そして後進国は、主にマリファナが闇で流れてこれを取り締まっていると刑務所がいくつあっても足りないので、いっそのこと合法化した方がいいという判断があった。

マリファナ解禁の流れは始まったばかりで、規則でがんじがらめだ。たとえば、購入場所が決まっているとか、特定の場所でしか吸ってはいけないとか、大量に持ってはいけないとか、それぞれ条件はある。

しかし、いずれがんじがらめの規則は緩和されていくようになる。

マリファナが巨大ビジネス、巨大観光、巨大産業を生み出すのは確実だからだ。現在、利に聡いビジネスマンが続々とマリファナ産業に集結して、マリファナでカネ儲けをしようと虎視眈々と動いている。

タバコ産業もマリファナは無視できない。(マネーボイス:嫌煙&愛煙は仲良く喧嘩しな。投資家だけが知るタバコと大麻「本当の味」=鈴木傾城

コカコーラでさえも、密かにマリファナ人気を取り込めないかと動き出しているのだから、マリファナの計り知れない人気が分かるはずだ。

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反対派が猛烈なバッシングと反対運動を起こすのも自明

もちろん、反対も多い。解禁されたとしても全員が支持しているわけではない。当然だが、賛成と反対が入り交じっており、反対派もまた強硬にマリファナ反対を訴えているのも現実としてある。

反対派の最大の懸念は、「マリファナがハード・ドラッグの入口になる」というものである。また、「マリファナに狂ったチンピラ、悪人が治安を悪化させる」というものも挙げられる。

あるは「子供が面白半分に吸って事件に巻き込まれたらどうするのだ」という意見もある。

また、コメントの中にはこのようなものもあった。

「医療用大麻とはいえマリファナ合法化にはうんざりです。一番のポイントは煙草にせよマリファナにせよ煙です。喫煙する人は自分の意思で楽しんでるので、それで不健康になろうがどうなろうがこちらには関係ありません。しかし副流煙の被害で苦しむ人達の身にもなって欲しい」

流れ的にはマリファナ全面解禁の動きであったとしても、反対派が猛烈なバッシングと反対運動を起こすのも自明であり、一直線の解禁とはならない。

同性愛の容認自体も、いまだに揺れているのを見ても分かる通り、非常にハードな道のりでもあった。だから、マリファナについても、賛否両論で賛成派と反対派の激論は絶対に途切れることはないというのは現実である。

マリファナ解禁運動が数十年続いたように、マリファナ反対運動も数十年続いていく。しかし、様々な思惑を飲み込みながら、マリファナは認められていくことになる。

ユーザーが増えれば増えるほど、それを禁止することはより難しくなる。すでにマリファナ人口は一挙に増えているのだ。これからの道筋は、全面解禁に向かっているのは間違いない。

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マリファナを吸って廃人になった人はいない

問題は日本だ。

欧米の動きを常に取り入れたがる日本なのだが、マリファナについて日本人はどう考えるのだろうか。

当面は、欧米のマリファナ解禁は日本では政府も国民も「見て見ぬフリ」「知らないフリ」で押し通すように思われる。何しろ、日本人はかなり政府の洗脳が効いていて、マリファナそのものも「とても恐い麻薬」と思い込んでいる人が多い国なのだ。

そもそも覚醒剤にも大麻(マリファナ)の成分が含まれているのかと勘違いしている人すらもいる。なぜなら、麻薬の「麻」が「麻(あさ)=マリファナ」を想起させるからである。

分かっている人は、覚醒剤とマリファナはまったく違うものであることは知っているが、分かっていない人間にとっては、十把一絡げで「麻薬」なのである。

マリファナを吸って廃人になった人はいない。マリファナはハーブであり、マイルドな効き目のものだ。

有名なところでは、ヒッピー文化はマリファナを軸にして動いていたし、ボブ・マーリーもまたマリファナを音楽性の核にしていた。(ブラックアジア:マリファナは武器ではない。ボブ・マーリーが訴えていたこと

日本はドラッグに関する教育も理解もまったく進んでおらず、拒絶感の強さはどの民族よりも強いようにも感じる。その意識がどのように変わっていくのかというところが、私にはまったく読めないので、日本でマリファナが解禁される時代が来るのかどうかが分からない。

もし、日本人がマリファナを気軽に嗜める環境が来るとすると、それは東南アジアから始まると私は考えている。(ブラックアジア:マリファナ天国が出現するか? タイはいずれ嗜好用マリファナを合法化する

マリファナは精神的な苦痛も肉体的な苦痛も緩和させる医療としての側面も強いし、それほど毛嫌いして遠ざけるものではないのだ。日本人も、もう少し柔軟な考え方をしてマリファナを見直しても良い時期に来ているのではないかと考えている。

あなたがマリファナを見直すのは、日本を変える小さな一歩となるはずだ。(written by 鈴木傾城)

2018年10月17日、カナダは嗜好品としてのマリフアナ(大麻)の所持・使用を完全に合法化した。このマリファナ解禁はジャスティン・トルドー首相の選挙公約のひとつでもあったので、カナダがマリファナ合法化に向けて舵を切るのはすでに2015年から分かっていた。すでにマリファナ産業は200億円産業になっており、今後も成長は続く。

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