表社会の女たちが許されているピアスは、せいぜい耳たぶのピアスくらいだ。唇にピアスをしたり、眉にピアスをしたり、舌にピアスをしたりするような女性は、まず表社会では受け入れられない。
もし受け入れられたとしても、ウエイトレスやファッション関係の雑貨店の店員あたりでしかない。普通の企業は、ピアスどころかワンポイント・タトゥーですらも拒絶する。
大きなタトゥーを入れた夜の女が昼職を探して面接を受けたときに「タトゥーはないですか?」と探りを入れられて面接に落とされる話はよく聞く。
日本の面白いところは、たとえまったく見えない部位にタトゥーが入っていても、「入っている」という時点でもう面接から弾かれることだ。
「タトゥーを入れるような女性はロクな女性ではない」と思われているのかもしれない。このあたり、私はよく理解できなくて、以前に大手一流企業の総務をやっている人に「なぜそうなのか?」と尋ねたことがあった。
その答えはこうだった。