インドネシア政府、宗教家、作家などが必死になってインドネシア女性の「自撮り」を戒めているのだが、インドネシアの若者たちはまったく耳を貸さない。
著名な作家が「自撮り写真は神に対する罪にあたる」と激しく若者たちを糾弾しても馬耳東風だ。
「自撮り写真のために、最も見映えのいいポーズをふるいにかけて選び、そして自分を賞賛し、自分に感動している。これをうぬぼれと呼ぶのだ」
しかし、インドネシアの女性は戒律よりも「うぬぼれ」の方を選び取り、そしてインターネットにばらまいている。
「女性の純潔は一体どこにいってしまったのか」と著名作家フェリックス・シアウーは嘆いているが、もう若い女性たちは自分を表現するすべを覚えた。純潔などかなぐり捨てた。
インドネシア女性は道徳も宗教もかなぐり捨て、そんなものよりも「魅せる自由」「見てもらう喜び」「肉体の表現」を全身で示すようになった。
いよいよ女たちの肉体が、旧態依然とした道徳を、堅苦しい宗教を、時代遅れの戒律を、叩きのめすようになっている。女たちの肉体が時代を変えようとしているのだ。
これは喜ぶべきことなのか、それとも悲しむべきことなのか。あなたはどのように思うだろう。