世界中で児童ポルノに関する法律が厳しくなっているのだが、逆に児童ポルノの写真や動画は爆発的に増えている。
警察庁によると、児童ポルノを巡る事件の検挙件数は2005年から10年連続で過去最悪を更新している。児童ポルノを製造したなどとして容疑者が検挙された数は2413件、被害を受けた少女は1216人もいる。
被害届けが出されずに、事件が闇から闇へと消え去る方が多いことを考えると、実際に被害に遭っている少女は表面化している事件の10倍以上になっていても不思議ではない。
それほど児童ポルノに関心を持つ男たちはおり、しかも彼らはいくらでも金を積んでそれを買う。
2018年2月20日、警視庁少年育成課は東京・神田の古書店「湘南堂書店」経営者を逮捕している。この書店は少女の裸が赤裸々に写った古書を7000円から29万円の値段で売って、ロリコンたちが嬉々としてそれを買っていた。
今よりも規制が緩かった時代に撮られて出版された書籍が最高額29万円で売って、そんな値段でも買う男がいたというところに事件の深刻さがあった。
少女の裸は「大金」になる。稼げる。だからロリコンたちは自らの欲望のためにそれを集めるばかりではなく、児童ポルノを作って売るのである。
とは言っても、彼らはどうやって少女を脱がせているのか。少女を毒牙にかける「現代の主流な手口」とは、どんなものだったのか。(鈴木傾城)