2025年5月、タイ・ペッチャブーン県で、親が自らの子供たちを使ってポルノを製造し、オンラインで販売していた事件が発覚している。34歳の母親とその夫が、自分の9人の子供たちのうちの6人を使っていた。
家族は経済的困窮にあったので、手っ取り早くカネを儲けるために子供たちを使ったポルノ製作に乗り出していた。その中心になっていたのは、こともあろうか母親だった。子供たちに性的行為を教え、強要し、その様子を撮影した。
主演の中心になったのは長女で、彼女が兄弟姉妹を誘導してポルノを演じていた。
この事件はタイ社会に大きな衝撃を与えた。事件発覚後、ペッチャブーン県の社会福祉局や警察など関係当局が現場に急行し、9人の子供たちは保護された。家族全員が警察署に連行され、取り調べが開始された。
驚いたことに、母親は自身の行為を正当化し、「自分は悪くない」「他の人もやっている」と主張したことが報じられている。
「他の人もやっている」というのは、彼女の知り合いの他の人という意味なのか、それともインターネットで他の人もやっているという意味なのかはわからないが、インターネットという括りで見るなら、たしかにそうだ。
10年ほど前だが、フィリピンでも村全体が「少女ポルノの産地」となっていた事件もあった。この事件についてはブラックアジアでも過去に取り上げている。(ブラックアジア:なぜフィリピンの小さな村が少女ポルノの産地と化したか)
このフィリピンの貧村は少女ポルノによって、ある家庭は2400万円も稼いだというのも発覚して、その荒稼ぎぶりが世間を驚倒させた。現在、世界的に未成年を使ったポルノは非常に厳しく取り締まりを受けているのだが、それでもなくならない。
社会の裏側に大きな暗闇が広がる理由がある。
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