痴漢に遭うのは、おとなしそうで抵抗しないように見える少女や女性である。大勢いる中で「もっとも弱い」と思える存在が被害に遭いやすい。いじめの対象として狙われるのも、往々にして無口で内向的で地味な子である。
弱いと思われると、集団で寄ってたかって狙われる。
これは大人社会でも変わらない。立場的にも性格的にも弱いと思われた女性は、往々にしてセクハラや性的虐待のターゲットと化す。職場や学校、家庭といった場では、上下関係や力関係がはっきりしているため、声を上げにくい状況が作られやすい。
逆に言えば、金髪でタトゥーの入った攻撃的な格好の女性は、本当は温厚ではあっても狙われにくい。性的犯罪者はじっと観察している。何を観察しているのかというと、その個体が「自分よりも圧倒的に弱いのかどうか」である。
ちなみに、大人の性的犯罪者にとって、深く観察しなくても「もっとも弱い」とわかっているのは少女である。だから性的犯罪者の中には、ロリコンの性質がなくても、未成年の少女を性的対象として「狙う」ことが多い。
女性は女性というだけでも弱い立場に置かれやすいが、加害者はその中でもさらに徹底的に弱い存在、つまり「最弱の存在」を狙っていく。かくして性的犯罪者は、圧倒的に弱い存在の前では、相対的に圧倒的に強くなる。
彼らは自分の好みを優先するわけではない。狙った女性や少女が「自分よりも絶対的に弱くて抵抗しないか、もしくはできない存在」であることを優先しているのだ。つまり、「完全に弱い存在」を狙って捕食の成功率を上げている。
とても残酷な話だが、性的犯罪者はフェアであることや正義であることや対等であることなど求めていない。自分が絶対的な強者であることを求めている。邪悪な性的欲望を成功させるためには、ターゲット選びが重要だったのだ。



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