ルッキズム(外見至上主義)が猛威をふるっており、女性たちのあいだで整形が当たり前になってきている。特に、夜に生きる女性たちのあいだではそうだ。
彼女たちの中には、男たちが想像している以上に、外見への強いこだわりを持つことが多い。そして、整形手術に強くこだわるようになる。ところが、こうした人たちの一部は、どれだけ手術をしても納得しないことも多い。
自己評価もまったく上がらない。整形した後も自分自身の顔に不満を覚える。不満と言っても、他者から見るとその欠点が極めて軽微、もしくは存在しないことも少なくない。それでも当人は深刻な苦痛を覚えるのだ。
「きれいになった」と言われても、「まだ足りない、自分は醜い、顔がすごく変だ、もっと変えられるはず」と思う。人が何を言っても自分の中では納得できない。
彼女たちは「自分の見た目」に底知れぬ大きな不安や悩みを感じてしまい、日常生活にまで悪影響が及んでいく。本人の主観による「外見上の欠点」に対して、執拗なまでにこだわり、そこから離れられない。
そして、日常生活や社会活動にすら支障をきたす。
外見への不安と心理的な問題を抱えている場合、その影響は単なる「見た目」への不満にとどまらなくなる。多くの場合、自己肯定感の著しい低下や社会的孤立、不安障害、うつ状態が重なり合い、精神的な健康も損なっていく。
このような状態にある人は、自己否定的な思考に陥りやすく、つねに「自分は他人より劣っている」「誰にも理解されない」と思い詰めていく。
周囲からの理解も得られにくいため、孤立感が深まり、絶望感にとらわれることもある。その結果、彼女たちの心に危険な感情が芽生えていく。その感情とは何か?
それは……