表社会の人たちには絶対に理解できないことだが、夜の街に生きる女性の中には、表向きの安定安心や自己実現とは真逆の欲求を抱く者がいる。彼女たちは普通の人が求めるはずの成功をあえて避け、破滅の方向に突っ走る。
つまり、わざと堕落や自滅を選ぶ。
理解不能で不思議な選択に見えるかもしれない。だが、彼女たちにとってはそれが切実な欲求なのだ。期待されることを裏切り、成功に背を向け、自分からどんどん自滅していく。表社会に自分が居られないように自分から仕向ける。
良識や常識を拒否し、むしろ堕落の中に身を置くことで安心を得ようとする。
こうした奇妙な女性はたしかにいるが表からは見えにくい。彼女たちは社会の表舞台に出ることを避け、陰の世界でひっそりとその欲求を満たしている。たとえばセックス産業に身を投じ、そこでの不規則な生活や人間関係の摩耗を受け入れることに安心を覚えたりする。
彼女たちは、破滅的なカネの使い方をしたり、ドラッグに手を出したり、セックスワークで自分の身体を痛めたりして、ボロボロになるほどに「もうこれ以上失うものはない」という境地に至り、それでかえって楽になるのだ。
これは「自己破壊的欲求」と呼ばれる領域に近い。
単なる無気力や怠惰とは異なり、積極的に人生の破滅を選び取るのだ。過去のトラウマ、抑圧された感情、家庭環境などが背景にある場合も多い。
たとえば幼少期に過度な期待をかけられて挫折したり、最初から虐待していたりすると、もはや社会的な成功そのものを求めなくなり、そこから距離を置いたりする。そして、成功から距離を置くこと自体が「自分自身を守る手段」となるわけだ。
成功したら自分が自分ではなくなってしまう。だから、堕落の中でしかアイデンティティーを感じられない。外部から見れば愚かで危険な選択に見えても、彼女たちにとっては「必然」なのだ。
こうした心情で突っ走って、本当に破滅していく女性もいる。



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