最近、奇妙な報告があった。2025年の米国微生物学会の衝撃的な研究が明らかにしたのは、キスやセックスによって相手の「生物学的痕跡」が自分の身体に刻み込まれるという事実だった。
どうやら、キスやセックスや肌の触れ合いを通じて、細菌やウイルスが自分と相手のあいだで激しく行き交い、それが「痕跡として残る」のだという。自分の痕跡が相手に残るし、相手の痕跡が自分に残る。
性的な接触により、個々の身体に存在する特有の微生物グループが一時的に変化し、それが相手とのあいだで共有される。それが、まるで「微生物の指紋」のようになる。セックスは生物学的にも自分の身体を変化させるのだ。
この微生物交換は、性行為の種類や頻度によって異なる影響を及ぼす。
たとえば、2024年に発表された研究では、セックス後24時間以内に、性器や口腔の微生物グループに有意な変化が生じることが確認された。たとえば、口腔内の細菌グループはキスだけで大きく変化し、1回の深いキスで約8000万個の細菌が交換されていたという。
女性の性器でも、変化は顕著だった。
ある特定の細菌が相手から移行し、最大48時間持続するケースが観察された。男性でも、皮膚や口腔内の細菌グループに「女性」の影響が残る。この交換は一過性だが、頻繁な接触では微生物グループの構成に長期的な変化が生じる。
たとえば、長期的なパートナー関係では、両者の皮膚の微生物グループが類似する傾向が報告されている。
従来、セックスは感情や心理的な側面に焦点が当てられてきた。だが、セックスで変化するのは相手への感情だけではなかった。自分の身体もまたウイルスや微生物によって変化していたのだ。
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