若さを失っていくと、だんだん疲れやすくなる。身体もだるい。やる気もなくなるし、集中力も途切れて何をしても中途半端になってしまう。あげくの果てに仕事もしたくないという気持ちにとらわれてしまうこともある。
だいたい50代でそうした症状を感じる人が続出するのだが、中には40代でもそうなってしまう人がいる。何かの病気なのかといぶかって病院にいっても、目立って何かが悪いわけでもない。それなのに、ただわけもなくだるい症状が続く。
しかし、いつも生活に追われているのだ。疲れていても、働かないといけない。そのため、精神的にもボロボロだろうが何だろうが、しかたなく自分を鞭打ってなんとか日常生活から脱落しないようにしている。無理しているのだ。
あまりにも無理が続くと、意味もなく発汗したり、ほてりを感じたり、ひどいときは動悸を感じたりして、駅のホームのベンチに座り込んでしまう男もいる。不眠が続いてただでさえ疲れているのに、もっと疲れていく。
そんな状態であれば、性欲どころではない。そのままED(勃起不全、勃起障害)に陥っていく男もいる。
ハードワークをしているわけでもないのに、徹夜の肉体労働から帰ってきた人のように極度の疲労の中にあるので、もはや性欲など感じている余裕もないのだ。
だからといって、休日に家でひたすら寝ていたとしても、この疲れが取れない。栄養が足りないわけでもない。体型や性格も関係ない。泥沼の中でもがいているような疲労感にある男の中には、がっちりした体型の元スポーツマンもいれば、陽気で楽天的だったはずの男もいる。
精力的で無尽蔵の体力を持っている40代、50代の男もいるが、病気でもないのに精根尽き果てて起き上がれない40代、50代の男も珍しくないのだ。アンダーグラウンドの男なら、こういうときはどういう手を使って克服するのだろう。