読者の皆さま、あけましておめでとうございます。2024年は個人的に大きな問題を抱えることもなく、まれに見る静かで安定した年でした。
相変わらず、思い立ったらひとりでぶらぶらと街を歩いていたりするのですが、特にブラックアジアに書くわけでもなく、深遠な意味があるわけでもなく、なんとなく写真を撮って、あとで調べてみようと思って放置しているのがたくさんあります。
歩いているときに、ふと思いついて写真を撮ったりして去ったりしているので、見返すと「なぜこの写真を撮ったのか」と自分に問うてしまうほど、まるで不明だったりするものもあります。
撮ったときは何かを感じて意味があって撮ったはずなのですが、見返すと、まったく撮った意図が不明なのです。ただ、そういうのも「せっかく撮ったのだから」とそのまま残したりしています。
もしかしたら、10年とか20年後にはそういった意味不明な写真も、思わぬ価値を持つことがあるのかもしれません。
そういえば、ブラックアジアをはじめた2000年当初、私はほとんど写真を撮る習慣がなくて、あまり写真が残っていないのですが、かろうじて残っている写真を見ると、今では懐かしさを感じさせる貴重な記録になっていたりするので驚くことがあります。
2024年に撮った、なんでもない写真も、2040年くらいには非常に貴重な写真になっていたりするのかもしれません。生きていたら、2040年後にまた改めて見たいと思います。
そういう他愛もない写真がいくつかあるのですが、せっかくなのでここで紹介しておきたいと思います。ただ、それほど深い意味があるわけでもなんでもないので、今日は写真的エッセイだと思っていただければ幸いです。