◆腐って腐敗臭が漂う死体のある部屋で3日過ごして「気づかなかった」という男

◆腐って腐敗臭が漂う死体のある部屋で3日過ごして「気づかなかった」という男

薄曇りの空が広がっていた12月18日のパタヤは、リゾート地とはいえど、どこか湿っぽい空気に包まれていたという。

その日、パタヤにあるゲストハウスの監視カメラが、ひとりの英国人の年金生活者とタイ人女性の姿を捉えていた。男は北アイルランド出身71歳の年金受給者で、ベアラック・ビータイドといった。

彼の隣を歩くのは、現地のバーで働くセックスワーカーの45歳のタイ女性ドゥアンタだった。防犯カメラでは彼女が黒いシャツと白い帽子を身につけており、笑顔で男と肩を並べて歩く姿も映し出されていた。

カメラに映し出された男は、寄り添う女性と共に廊下を進み、やがて部屋のドアを閉めた。それが女性の姿が確認された最後の映像となった。

それから4日後の12月22日、監視カメラは不審な光景を捉えていた。男がひとりで部屋から出てくるのだが、様子がどうにも落ち着かず、廊下の左右を何度も振り返りながら足早に立ち去る姿が映っていた。

その時間帯には、すでに尋常ならぬ悪臭を感じ取った建物管理人が、警察へと連絡を入れていた。ノックをしても反応のないその部屋の奥のベッドの上に横たわっていたのは、半裸の女性の死体だった。

血と体液が混じった痕跡があり、死後数日が経過して腐乱していた。

駆けつけた警察官が確認したところ、部屋には争いや荒らされた形跡が見当たらず、ドゥアンタはショートパンツだけを身に着けたまま絶命していた。殴られたような痕跡も乏しく、目立った外傷は確認されていない。

不可解だったのは、この状況を知りながら、なぜ男が警察に通報しなかったのかという一点であった。ベアラックは女性が死んで、腐敗するまで放置していた。死んだ女性を放置したまま、ずっと同じ部屋にいた。

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