風俗嬢になっても、それで表社会よりも稼げるとは限らない。女性に需要がなければ、待機して、客がつかない中をじっと待ち、まったく稼げないまま帰らなければならない日があったりするわけで、月に14、15万円くらいの風俗嬢すらもいる。
そうなると、出勤しなければならないのに、出勤がつらくなって彼女たちの言葉で言うところの「出勤拒否界隈」になったりする。
事前予約が入っていないと、「もしかしたら今日もお茶をひく(待機して終わり)だけだろうか?」という気持ちにもなって、なおさら精神的にキツい。実際、あまり売れていない女性は、予約が入っていない日に店へ足を運んでも、結局は待機室で時間をつぶすだけで終わることが多い。
待機時間は「何もしていない時間」であるにもかかわらず、強い緊張と不安を生む。「稼げないかもしれない」という気持ちだけでなく、他の女性が選ばれてどんどん仕事をいく中で自分が誰にも呼ばれないことの屈辱なんかもある。
何もせずに過ごすこと自体が女性には苦痛であり、時間の浪費を意識させられる。
店の集客力の問題にする女性もいるのだが、人気店であっても、出勤すれば絶対に稼げるという保証なんかない。需要のない女性は、どこに言っても「坊主(客がひとりもつかない状態)」で終わる日も少なくない。
風俗業界は、出勤=収入ではないのだ。「接客がゼロで帰ったら交通費分だけマイナスになるんでつらいんですよ」と私に吐露した女性もいた。たしかに、長い待機や坊主は神経がむしばまれるだろう。
「出勤拒否界隈」になってしまう気持ちがわかる。出勤しても客がつかなければ精神的ダメージを受けるが、休めば休んだで「仕事に行けなかった」という罪悪感や「働かなかったので稼げなかった」という焦燥感に襲われる。
かくして需要のない女性は、精神を病んでいく。



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