六本木をぶらぶら歩いてた23歳のフランス人が、日本人の女性とぶつかった。
女性は持っていたコンビニの弁当を落としたので、「弁償して欲しい」と迫った。フランス人の男が立ち去ろうとしたので女性が追いかけたところ、この男は突然、日本人女性の顔面を思い切り殴りつけて逃亡した。
殴られた女性は地面にばっさりと倒れて、顔面を押さえて身動きできないような状態であった。全治3週間であった。
女性は被害届を出したので、警察はこのフランス人を探し出して逮捕した。男は女性を殴りつけたこの出来事を「覚えていないので分からない」と否認してる。しかし無駄だった。女性を殴った瞬間が動画に撮られていたからである。
問題は、このフランス人の暴行の動画があっという間にインターネットに拡散していったことだ。日本中がこのフランス人の暴力を見ることになった。そして、加害者がインバウンドで入ってきた外国人であったことが衝撃を与えた。
女性を思い切り殴りつけるような事件は外国の街などでは珍しくも何ともない出来事なのだが、これが日本でも発生するようになったのが認知された瞬間だった。
2020年から2022年の3年間はコロナ禍によって外国人の訪日は極度に少なかった。しかし、それはもう過去の話だ。2023年に入ってから、人々は動き始めている。
日本人はまだほとんどの人がマスクをして歩いているのでコロナ禍が続いているような錯覚を持っているのだが、国外ではもうコロナ禍は「終わった話」であり、莫大な外国人が旅行のために日本にやってきている。
とすれば、こうした外国人による暴力事件は日常で報じられるようになっていくのだろう。