高齢者が増えていくと、高齢者を狙った詐欺が激増する。それは今の日本社会で起こっていることであり、オレオレ詐欺・振り込め詐欺などはもはや日本に定着した「ありふれた詐欺」になってしまった。
問題は、詐欺師が高齢者相手に騙しの手口を磨いていくと、それはやがて全世代が騙しの対象になっていくということだ。詐欺の手口が磨かれると、対象が広がっていくのである。
セミナー詐欺やネットワーク商法詐欺や霊感商法詐欺などは若年層が対象なのだが、そうした詐欺は廃れるのではなく、次々と新手の手口を開発しては私たちを標的にしてくるようになる。
最近はSNSで「金を配ります」とか「いま応募すると無料」とか、そういった手口で個人情報を抜き取って、それを犯罪に使われるような事件も横行している。メールではしきりに個人情報を盗もうとするフィッシングサイトの迷惑メールが来るし、SNSでは外国の異性からロマンス詐欺の仕掛けも入る。
詐欺は際限なく広がっているように見える。
また、多文化共生で大量の外国人が入り込んできているのだが、彼らが日本で犯罪に手を染めることも多い。中国人留学生の間では、彼らだけが見る独自のSNSがあって、そこで詐欺犯罪の実行役を募集していたりする。
日本は詐欺まみれになっていくのだろう。とすれば、いずれは私たちは誰もが「詐欺に巻き込まれるリスク」があって、場合によっては一瞬にして所持金や資産を奪われることもあるかもしれない。
「自分はしっかりしているから大丈夫だ」と根拠もなく思っているよりも、いずれは何らかの詐欺が自分に仕掛けられると思って生きた方がいい。あなたは、太刀打ちできるだろうか?