新宿・歌舞伎町の大久保公園で日本人の女性がストリート売春をしているのだが、それをマスコミやウェブメディアや下劣YouTuberたちが格好の冷やかしネタとして扱うようになってきている。
彼らは女性と関わるわけでもないし、セックスワークに対して思い入れがあるわけでもない。ただ日本人の若い女性たちがストリートに立つようになって、その光景がもの珍しいので野次馬的に騒いでいるだけだ。
騒ぐだけでない。セックスワークに対して批判的であったり、憎しみがあったり、嫌悪があったりするので、女性たちを茶化したり、嘲笑したり、セックスワークを邪魔したり、時には攻撃したりするような行動を取る。
意識的にも無意識的にも「売春ビジネスは悪」という思い込みがあるので、「セックスワークを乱暴に邪魔することは正義でもある」と自らの攻撃を正当化する論理すらもある。
これだけ騒がれると警察も摘発に動く。
摘発されるのは、野次馬的に彼女たちを囲んで余計な騒ぎを引き起こしている連中の方ではない。黙って立っている女性たちの方である。
ストリート売春がクローズアップされると、立っている女性たちは「騒ぎを引き起こしている元凶」と見なされる。そうすると、警察が「保護」という名の排除をするのは常に立っている女性たちとなる。
騒ぎが大きくなればなるほど警察は腰を上げざるを得ない。どのみち、ストリート売春は「世間の目」が向けば向くほどやりにくくなる。ストリート売春をする女性は早めの撤退を考えた方がいい。環境は想像以上に悪化している。
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