歌舞伎町は歓楽街であり、歓楽街にはチンピラもゴロツキも詐欺師も犯罪者も大量に集まってカモを探している。
コロナ禍で歓楽街はここ二年ばかりは死んだような状態になっていたのだが、そろそろ人も戻ってきて、同時に犯罪者も戻ってきているようだ。
最近、歌舞伎町でスリをした若者がいて、面白いことにそれがすべてライブ動画で撮られてインターネットに出回ったという事件があった。
最近は、街の至る所に防犯カメラだったり、ライブカメラがあったりするので、誰も見ていないからと泥酔している人から財布をスったりするとすべて録画されていたりする。
特に歌舞伎町は石原都知事が重点施策として防犯カメラの設置に力を注いだこともあり、このエリアだけでる防犯カメラが195台も備え付けられている。
いったん、歌舞伎町で犯罪が起こると、この195台の防犯カメラがフルに解析されて、いつ歌舞伎町に入って、どのルートで逃げて、どこに向かったのか、犯人の顔から年齢から服装まですべて掌握されることになる。
もちろん、歌舞伎町の外にも防犯カメラは大量に設置されているわけで、犯人が逃亡してそのまま自宅まで一直線に帰ると、それこそ自宅まで特定されてしまうこともあるわけで、もはや日本ではストリートでの犯罪は「衆人環視の犯罪」も同然になっているとも言える。
歌舞伎町で泥酔している若者から財布を盗んだ若者は、そういうことは知らなかったのだと思う。まさか、自分の行動がライブ動画で全世界に公開されていると知ったら、絶対に軽率なことはしなかったはずだ。