◆白人が好きだと言って、やがてドイツ人と結婚したディラン

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タイ編
断片的にしか思い出せない女性がいる。覚えていることのひとつひとつは鮮明なのだが、虫食いのように途中の記憶が消えていて、全体像がつかめない。

しかし、忘れがたい。

ディランという男性名を持つパッポンで知り合った「女性」は、まさにそんな想い出のひとつだった。

断片しか覚えていないが、その断片が強烈なので、その部分だけで永遠に忘れない。

人間の記憶とは本当に不思議なものだ。

何が記憶に残り、何が記憶に残らないのか、自分で決めているわけではない。それでも、自然と覚えている部分と覚えていない部分に分かれてしまう。

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