◆人間の排泄物を両手で集めることを強いられた人たちがいる

◆人間の排泄物を両手で集めることを強いられた人たちがいる

想像してみて欲しい。あなたの両親は掃除や死体処理の仕事をしていて、あなたもその仕事しか就けない。あなたは教育を受けられなかった。あなたは字も読めないし計算もできない。

あなたはいつも殴られ、いじめに遭って逃れられない。警察もあなたの敵で助けてくれない。あなたが女性なら、知らない男にレイプされても泣き寝入りするしかない。

反抗すると虐待される。たとえば、人糞を食べさせられるかもしれない。灯油をかけられて燃やされるかもしれない。自分だけでなく、家族まで巻き添えになって殺されるかもしれない。

そんな境遇にいたら、どう生きればいいのか。まさか、この世にそんな地獄のような人生を強いられている人がいるはずがない……。先進国の人間であれば誰でも思う。しかし、そのような人生を送っている人たちがいる。

インドの低カースト、あるいはダリット(不可触民)は、今でもそのような境遇の中にある。ブラーミン(高カースト)の牛の世話をしていた少女が、あまりの喉の渇きに牛用の水を飲んだら、それが原因で虫けらのように殺された事件があった。

ブラーミンにとっては、ダリットの少女よりも自分の牛の方が大切だったということだ。牛に飲ませる水を飲むなど許せなかったようだ。

マディヤプラデシュ州ではブラーミンの男がダリットの女性をレイプした。彼女がレイプされたことを訴えると言うと、男は彼女に灯油をかけて焼き殺そうとした。

彼女は一命を取り留めたが身体の90パーセントが焼けただれて瀕死の状態になった。今でも起きている「どこにでもある」事件だ。実際に焼き殺された人もいる。

灯油をかけて焼き殺そうとするような凄惨なリンチは、日本では大ニュースになって歴史に残るほどの極悪事件である。しかし、インドではこんなことは日常茶飯事に起きており、せいぜい記事になっても三面記事くらいにしかならない。

インド人(特にダリット)は黒い肌を持った人が多いが、第三度以上の火傷で真皮が溶けると白に近い肌色になって非常に目立つ。ちなみに、売春地帯でちらほらと火傷の女を見るのは……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきた売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア インド・バングラデシュ編』にて、全文をお読み下さい)

『ブラックアジア・インド・バングラデシュ編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』

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