アメリカはかつて「白人の国」だったが、今はもうアメリカが白人の国だと思っている人はいない。
アメリカという国は黒人とヒスパニックがどんどん増えて、逆に白人が減っており、いずれは白人がアメリカの中で少数民族になっていくと言われている。
大統領もバラック・オバマが二期目に突入したが、この4年で世界も「黒人大統領」にすっかり慣れた。
黒人は1800年代に奴隷として連れてこられ、リンカーンが1862年に奴隷解放宣言をしたあともずっと奴隷的身分のままだった。
1960年代の公民権運動を経て、やっと黒人は「自由の国」に相応しい平等を手に入れたが、奴隷解放運動から公民権運動までが100年である。
今も隠然とした差別は残っており、完全に平等とは言えない状況だが、待望の黒人大統領も生まれて、今後もさらにアメリカは長い時間をかけて進化していくのだろう。