人はいつか死ぬ。こればかりは誰もが平等だ。どんなに先延ばししても、必ずその瞬間は来る。
あなたは、自分が死ぬとき「どんな死に方をしたいか」を考えたことはあるだろうか。
私は交通事故で死にかけたことがあるので、病院のベッドでチューブにつながれながら、死ぬときは「ここ以外のどこかで死にたい」と漠然と考えていたことがある。
たとえば、東南アジアのどこかの山岳地帯に入って、そこで人知れず死ぬのは理想だとも考えた。
やがて退院する頃になると、死ぬより生きる方を考える必要に迫られたが、「どんな風に死ねばいいか」という命題はずっと心に残った。
東南アジアで死にたいというのは何度も書いているし、私のことだから、死にかけたら本当にそれを実行するだろうが、それでは具体的にどこにすればいいのか。