信仰は、しばしばカルトと結合する。そして、カルトは人間を狂気にする。
狂気になった人間は、教祖がやることを何でも信じ込み、常識が吹き飛び、熱に浮かされるように、率先して「奇妙なこと」を行うようになっていく。
奇妙というのは、常識では推し量れないという意味だ。
宗教は抑圧を説き、道徳を説く存在であるのに、カルト集団はしばしば教祖を中心にして乱交セックスを「教祖との一体化」という名目で行ってきた。
世界中でそうだ。日本でもオウム真理教のような宗教があったが、教祖だった麻原彰晃は女性信者と毎晩のように乱交を行ってきた。
本来は道徳を説かなければならないはずの宗教が、教祖が神になることによって、教祖の不気味な欲望が小さな集団の中で具現化されて、異形の世界を作り出していく。