◆生活の安定のためにセックスワークをアルバイトとして使う女たちの存在に思う

◆生活の安定のためにセックスワークをアルバイトとして使う女たちの存在に思う

タイの首都バンコクの夜の世界には出会い系カフェがいくつかあって、中でも「テルメ」はとても有名な場所だ。

以前、このカフェで女性と話をしていたとき、彼女は「私は週末だけしかここに来ない」と言った。歳は20代の半ば頃、テルメではまだ若い感じがする女性だった。

彼女は月曜日から金曜日までどこかのレストランでウエイトレスをしているのだが、土曜日の夜「だけ」特別に挑発的な衣服を着て、厚化粧をしてテルメにやって来る。

なぜなら、生活費がどうしても足りないからだ。田舎から出てきて学歴もない女性に世間が冷たいのは、どこの国でも同じだ。彼女も低賃金に困っていた。

下着が見えそうなショートデニムにハイヒール。スラリとした足にはタトゥーが入っていてワイルドな雰囲気だったが、彼女は「普段はこんな恰好はしない。テルメに来るときだけ」と言った。

彼女は土曜日だけ「夜の女」に変身して、日曜日は休み、月曜日からまた普通の昼間の女に戻った。

タイでは土日や月末になるとストリートに立つ女性が増えるという現象は昔から知られている。Only Weekend(週末だけ)のセックスワークをする女性は珍しくなかったのだ。きっと、今もそうなのだろう。

日本の風俗でも「土日や月末だけ働く女性」がいることは、風俗の経営者や女性などから話を聞いたりして、早くから知っていた。

そのとき、私はテルメの女性を思い出して「なるほど、同じだな」と思ったのだが、よくよく聞いていると、日本の女性はそれとも何か違っているような気がした。同じではなかった。

何が違ったのか……。

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