「40代に入ったが一度も女性と付き合ったこともセックスもしたことがない」という男の手記を読んでいて、私が途中で「やれやれ」と苦笑いを止められなかった文章があった。
この男は「生身の女性とセックスしたい。できれば3P(ふたりの女性と同時にするセックス)も一生で一度だけでも経験したい」と切実に言っていた。
ひとりの恋人とも付き合ったことがないのに、いきなり飛躍して複数の女性と一度にセックスしたいと言うのだから妄想だけはかなり先走りしている。そのようなポルノ・コンテンツはたくさんあるから、そうしたものに触発されているのかもしれない。
ところで、この40代に入った童貞の男の「熱い願い」は、絶対に叶えられない特異なものなのだろうか。いや、別にそんなことはない。日本ではありとあらゆる形の特殊な性風俗がありあまるほどあるのだが、3Pや4Pを売りにしている風俗店もある。
それこそ4万円くらい用意して専門の風俗店に電話したら、10分後にはこの男の「一生で一度だけでも」という3Pは経験できる。6万円でも出す用意があるのなら、3Pどころか4Pでも経験することができる。この男の「願い」は、「一生に一度」と思い詰めなくてもすぐに手に入るようなものだったのだ。
売春地帯に出入りするハイエナは多かれ少なかれ、そうした体験をする。それは売春地帯では決して「珍しくない」スタイルだからである。