あなたは、都会や先進国の中にずっといたとき、このように感じることはないだろうか?
「都会や先進国は、息が詰まる……」
都会は快適だ。都会は合理的だ。無駄がなく、便利で、とても暮らしやすい。しかし、やがてその便利さに慣れて行くと、あるときなぜか、こう考えるのである。
「都会や先進国は、息が詰まる」
この感覚はいったいどこから来ているのだろうか。これは、都会や先進国が合理性を優先しているが故に、時としてそのルールに自分を従わせなければならないからだ。
裸で歩いてはいけない。パジャマで歩き回ってはいけない。交通ルールは守らなければいけない。ゴミを勝手に捨ててはいけない。大声を出してはいけない。タバコは決まった場所で吸わなければいけない……。
人々は意識していないが、数百、数千のルールが襲いかかり、縛りつけてくる。だから、そこは息が詰まるのである。