◆フアランポーン駅に立っている下層の女。今もタイにはこんな女性がいた

タイ・バンコクのヤワラー地区には、今も夜になったら女たちが立つ。

かつては大陸から来た中国人女性が立っていたことがあるのだが、久しぶりに行くと彼女たちはひとりもいなくなっていた。

タイには諸外国から女性が売春ビジネスのために流れ込んでくる国であり、ロシアが経済的な危機にあった二〇〇〇年代の初頭は多くのロシア女性がやって来ていた。ソイ3のホテル『マイクズ・プレイス』にはそうした女性たちが監禁されていた。

二〇一〇年代はスクンビット通りに黒人女性が大量に増えており、摘発が繰り返されている。それでも、まだ残っている女性がいる。観光客を装って入り込む外国人のセックスワーカーを完全に止めることはできないが、摘発が続けば大きな流れは断ち切られる。

そして、最後まで残るのは自国の女たちである。今のヤワラー地区も、結局はタイ女性がヤワラーに残っていた。このヤワラー地区に立つ女性たちは、スクンビット通りの女性たちと違って、どこか貧しさを隠せない女性が多い。

フアランポーン駅からラーマ四世通りに入る途中にセブンイレブンがあるのだが、このあたりは地方からバンコクにやってきたタイ人を相手にしている安い食堂などが林立している。

ヤワラーを歩き回って、いい加減に疲れ果てて一刻も早くスクンビットのホテルに戻りたかったのだが、懐かしく思ったので、最後の体力を振り絞って、ここを寄ってまったく変わらない路地裏を歩いてみた。

集成旅社(ステーション・ホテル)の裏側からMRT(地下鉄)に入る路地のところに、ひとりの若い女性が立っていることに気が付いた。

黒いバサついた髪。薄汚れたTシャツ、履き古したジーンズ。まったく化粧っ気がなくて、褐色の荒れた肌が……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア タイ編』にて、全文をお読み下さい)

ブラックアジア【タイ編】表紙
『ブラックアジア・タイ編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』連載当時、多くのハイエナたちに熱狂的支持されたブラックアジアの原点。

コメント

  1. 匿名 より:

    タイの人たちの学歴って、こんなに低かったのですか。。。
    驚きでした。
    なんで売春する女性が多いのか、それだけで答えが分かったような気がします。

    それとタイは階級社会ということですが、何度かタイに行きましたがそんな国には見えなかったです。昔はそうだったかもしれませんが今は平等社会になっているような気がしますね。

  2. ガウ より:

    そうですね。
    タイの階級社会は戦前の日本と思えば分かりやすいと思います。
    ピンは皇族、華族、高級軍人・高級官僚、財閥関係者からキリは遊郭に売られた寒村の娘達まで。
    閣僚や将官に対しては閣下と呼んでいた時代ですよ。
    それが今のタイです。

    欧米の海外留学先で知り合うタイ人は大抵上流階級なので、彼らの家にお呼ばれされた友人が言うにはバンコクとは思えない緑溢れる巨大な邸宅に腰を抜かしたそうです。
    バンコクではベルファイアやアルファードをよく見かけますが、関税の関係で軽く1,500万円を超えます。
    ランボルギーニも珍しくないので、軽く7,000万は超えるでしょう。
    一方で言い値1,700円で身を売る女がいる。

    インドネシアも同じです。
    格差社会日本と聞きますが、まあ失笑ものですね。
    アジアでこれだけ格差の無い国は無い。

  3. 匿名 より:

    日本は身分社会じゃないですが格差社会だと思います。

  4. 匿名 より:

    最近動画が増えましたね。
    もっと見たいです。
    期待してます。

  5. ACE より:

    >>学歴なし 0.9% 小卒以下 56.6% 中卒以下 15.0%

    私の記憶では、タイの義務教育が中学までになったのは15年ぐらい前です。

    ですから今の30代の多くのタイ人が、小学校卒と言うのは正しいでしょう。しかしここで注意しないといけないのは、マイペンライ(いい加減な)で生きているタイ人教師が、日本の教師と同じように教える事が出来るかですね。

    私も自分の小学校時代を思い出すと、最初の難関は九九算を覚える事でした。呪文のように朝晩唱えてやっとマスターしたのは、鬼のような先生が怖かったからです。全員暗唱させて出来なかったら、叱責されたうえ放課後でできるまで居残りですから必死になって覚えマスターしましたものです(笑)、文字通り愛の鞭でしたね。

    まじめな日本人教師ですから、まじめに勉強すればたとえ小学校卒で終えても何の問題も無く社会生活が普通に送れると思います。一方のイサンの小学校でそのようなレベルの教育があったとは思えません。大学生でも英語が喋れない方が多いし、2×3が出来ない30代の方も現実にいますからね、、、、、。

    日本に生まれてきちんとした教育を受けられたのですから、後は自分の努力と才覚でより良い人生を送りましょう。

  6. ACE より:

    タイが大変な格差社会だと言うのは、注意してみれば分かります。

    私の定宿のホテルでは、ホテルで掃除したりベッドメーキングする方々は出退勤の時に裏口から出入りします。
    客を応対するフロントのスタッフは上級社員とみなされ、出退勤の時に客と同じ玄関から出入りします。

    白人は最上級のカーストとみなされますが、日本人はアジア人の仲間の中では一番上のカーストに属すると思われています。つまり白人より日本人は一段下と思われている訳です。頭の悪いスタッフは露骨に態度に出しますから分かります。

    実際には貧しい白人もいるのですが、かっての日本も同様だったので仕方がありませんね(笑)。

  7. ky より:

    タイで中学までが義務教育化したのは2006年ですね。現在は本人が望めば高校までは当然のように行けるようになっています。大学進学率もラムカンヘンやスコタイオープン大学を除いても30数%なので、ほぼ日本の1980年代と同じになってきました。
    ただし、当然ながら、大学はもちろん高校、そして小中でも、どこに行くかによってまったく変わります。バンコクとその他の地域では教員の意識もまったく違います。教育行政では地方の公立校の教員の質をどう上げるかというのがいつも問題になっています。

    階級社会という点については、旅行者としてタイに来る限りはまったく見えてこないと思います。単純に、旅行者が見かけるような場所に富裕層や上流階級の人はそもそもいないですから。これは別にタイに限った話でなく、どこでもそうです。逆にタイに住んで仕事をしていれば、いくらでも階級社会の片鱗を感じる機会があります。で、タイのような階級社会の大変単純な特徴は「下から上は見えないが、上から下も見えない」ということに尽きます。同じ国に生きていても接点がほぼない。共感もないから知ろうともしない。ある意味、在タイ外国人の方がずっと両方を見ることができたりします。

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