スマートフォンだけでよかった。今回はあまりにも余計な荷物を持ちすぎた

スマートフォンだけでよかった。今回はあまりにも余計な荷物を持ちすぎた

旅すればあちこちの写真を撮りたくなるので、多くの人は一眼レフやコンデジを持っていくと思う。私も今回は、カメラとしてのアイフォーン、キヤノンのコンデジ、動画用のゴープロ(GoPro)を準備した。

しかし、あれこれ持ち歩いて、結局ストリートのスナップ写真を撮るだけなのであれば、もうコンデジもゴープロも必要ないということを悟った。シンプルにアイフォーンひとつでよかった。

さらに私はアップル・ウォッチまで持って行ったのだが失敗だった。アップル・ウォッチ自体はかさばることはないのだが、充電器を持ち歩かなければならないし、毎日のように充電しないといけない。旅行に持っていくには手間すぎる。

私はこの他にもノートブックも持っていったし、外付けのSSDも持っていった。一方で私は着替えやその他の旅行用具はほとんど何も持たなかったので、はっきり言って電気製品だけを持ってきたことになる。

逆に言えば、私は電気製品がなければ手ぶらでも旅行できていたということだ。いまやインターネットに接続されない環境というのは許されないわけで、仕方がないと言えば仕方がない。

恐らく、ほとんどの人が海外旅行に電気製品を山と持っていっているはずだ。

スマートフォンひとつあれば良かった

もし、私のような極度にインターネットに依存している作家・ブロガーが旅に出て、荷物の断捨離をしたいというのであれば、海外に持っていく電気製品を極限まで減らす必要がある。だから、取捨選択が必要であるのは間違いない。

何が要らないのか。

カメラマンでもないのであれば、もう海外に一眼レフを持っていく必要はないと私は思い知った。写真を売りにしているプロや、写真が趣味な人は一眼レフを外すという選択肢はないと思うが、もしそうでないのであれば、一眼レフを持っていかないだけで荷物は相当減る。

一眼レフは、カメラ本体だけでなく、重くかさばるレンズが数本必要だし、バッテリーやらその他周辺機器を山ほど持って行かなければならない。

一眼レフの代わりにコンデジが選べるのであれば、かなり軽くなる。しかし、スマートフォンで代用できるのであればコンデジすらも必要ない。最近の高性能なスマートフォンは、もうコンデジ並みのクオリティになっているので、荷物を断捨離したいのであれば、スマートフォンで割り切った方がいい。

私自身はアイフォーンを使っているのだが、もう撮れる写真はコンデジの絵と遜色がない。

アンドロイド端末の中には、グーグルの出している「pixel3a」などは、夜間撮影もすさまじく高機能でアイフォーンを超えているとも評価されている。それでいて価格がアイフォーンの半額だ。

もう普通の人はスマートフォンひとつあれば、一眼レフもコンデジも要らないということになる。

さらに私は動画も撮ろうと思って動画専用機であるゴープロも持っていったのだが、海や山でアクションを撮るわけでもないので、これも必要なかった。スマートフォンひとつあれば、

・一眼レフは要らない。
・コンデジも要らない。
・ゴープロも要らない。

ということだ。写真のプロであればそうはいかないだろうが、写真のプロなどは一握りなわけで、私がプロの真似をして荷物を増やす必要性はなかった。

スマートフォンで何気なく撮った写真。バンコクの独立記念塔。ごく普通の市民生活を送っているタイ人が、ここで仕事を終えてバスを待ったりしている。

マーブンクロンセンター

スカイトレイン(BTS)のナショナル・スタジアム駅を降りたところ。
東南アジアは物価が安いので、服や備品は現地調達で間に合う。下手に日本で買い揃えるよりそちらの方が安い。
今回も着替えはチャイナタウンやMBKセンター(マーブンクロンセンター)で揃えた。MBKは久しぶりだったが、いつ来ても巨大さに呆れる。かつては東南アジア最大の敷地面積を持つデパートだった。
マーブンクロンセンターはバンコク有数の巨大ショッピングモールなのだが、普段は買い物をしない人間でも旅行中はこうしたところに足を運んでぶらぶらと見ているだけでも楽しめる。
亡くなったプミポン前国王は今も敬愛されているのはタイにいるとよく分かる。プミポン前国王の肖像画は街の至る所で見る。

ゴープロ(GoPro)のこと

当たり前だが、売春地帯とカメラは場所的に相性が良くない。多くの女性は撮られたくないと思っているし、男たちもまた同じだろう。

オープンバーを外からコンデジのカメラで撮っていたインド人の男がファランに罵られる光景を見た。しかし、別の場面で若い日本人がスマートフォンを構えてさりげなく写真を撮っていたのは見過ごされていた。

スマートフォンは目立たないし、それを手にしていても警戒心を抱かれない。下手に大きなカメラを構えるより、スマートフォンひとつで片付けた方が楽だと思った次第だ。

動画は確かにゴープロが非常に撮りやすい。特にゴープロ専用のスタビライザーがあれば、動き回るのをずっとゴープロで撮り続けることができて、上がってくる動画も美しい。

余裕があればゴープロも持ち歩くのは無駄ではない。

実際、ファランの観光客の多くがゴープロを専用のスタビライザーと共に持ち歩いて使っていた。さすがにバンコクのスクンビット界隈の売春地帯ではいないが、パタヤではウォーキング・ストリートで使っているファランもいるはずだ。

この動画もスマートフォンで代用できないか。

歩き回る動画をスマートフォンひとつで撮るとなると、画面が揺れる動画になってしまうのだが、なるべく動き回らないで撮ることを意識すれば、スマートフォンでも動画がきちんと撮れる。

今回の旅行でもそれを痛感した。要は撮り方の特性をうまく考えれば、スマートフォンでも動画がうまく撮れるということだった。スマートフォンに合う動画の撮り方で問題ないのであれば、ゴープロさえもいらない。それだけ荷物が減る。

今回の旅は私もLCCを利用している

アップル・ウォッチも旅行に向かない。毎日充電が必要なので充電器やらコードやらを余計に準備しておかなければならない。しかもバッテリーは1日くらいで切れる。持っていく必要がない。

旅行中は意外と時間を知る必要性が高いので腕時計はしていた方がいいと思うのだが、旅行では1000円かそれ以下で買える安物の腕時計でいい。濡れても壊れても盗まれてもなくしても気にならない。

ノートブックはブロガー・作家には必要なのだが、私はこれを「iPad」や「ipad mini」のようなタブレットで代用できないかと思っている。

実際、やってみたこともある。しかし、iPadで文章を書くだけならいいのだが、編集作業なども入ってくると泣きたくなるほど大変で、それならば無理してでもノートブックを持っていった方がいいと私は結論づけた。

とは言っても、タブレットのOSも進化すると、iPadでもそれなりに編集作業ができるようになるかもしれない。この辺は試行錯誤だがバージョンアップに期待している。もし、ノートブックが必要なくなれば重量も容量もかなり減らせる。

そうすると、電気製品はスマートフォンとタブレットのみになり、小さなバックパックひとつあればそれで済むということになる。

今のところはまだノートブックがないと不安なのだが、やがてノートブックさえも必要ないということになれば、旅の荷物は減り、荷物が減れば移動の負担も減るし、荷物制限・重量制限などをしているLCCなどでも心配がなくなる。

ちなみに今回の旅は私もLCCを利用している。格安航空会社タイ・ライオンエアだ。ライオンエアは荷物制限・重量制限がある。オーバーすると別料金になる仕組みである。

LCCの時代では、荷物が軽い方が得する。今回の私は余計な荷物が多すぎたように思っている。反省しながら、次に生かしたい。

画像も動画もすべてアイフォーン(iPhone8 plus)で撮ったもの。あれこれ持っていかなくても、スマートフォンひとつで用が足りるように思ってきた。

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