ここ数年前から中国人による「爆買い」が目立つようになって、日本のメガシティを抱える東京、大阪、福岡は中国人だらけになってしまった。
「爆買い」とは今さら説明するまでもなく、中国人による大量消費である。彼らがイナゴの大群の如く日本にやってきて、薬から日用品から電化製品からトイレの便座まで、買って買って買いまくる。
もちろん、これは日本経済に寄与する。そのため、多くの店がこの爆買いを呼び込もうとして看板から商品説明まで、ことごとく中国語に変えて売り始めるようになった。
こうした中で東京でも銀座や秋葉原に行くと中国語を聞かない日はないのだが、大阪でも「道頓堀」のような「食い倒れの街」が今や中国人に占拠された状況になっている。
中国経済は2015年の後半から株式バブル崩壊によって失速し、2016年に入ってからさらに失速が目立つようになっている。また日本円も2016年に入ってから円高傾向に転換したので、中国人から見ると日本の物価も上がったことになるわけで、爆買いの勢いは今後は消えていくことになる。
しかし、金融経済の動きと実体経済の動きはぴったりと一致することはないので、中国人の「爆買い」の威力はまだ続いているのである。
こうした中で、「爆買い中国人に占拠された」とされている大阪の道頓堀を歩いてみた。