GWファーマシューティカルズという企業はほとんどの人は聞いたことがないはずだ。
アメリカの株式市場ナスダックにADRとして上場するイギリスの製薬メーカーだが、まだ規模としては時価総額で約1400億円のとても小さな目立たない企業である。
経営状態も非常に悪く、2013年から収益が悪化しており、赤字を補填するために2014年から負債を極度に増やしている。もちろん配当もない。
しかし、この企業は今後、鎮痛、催眠、食欲増進、抗癌、自閉症の治癒、多発性硬化症の緩和、ぜんそくの抑制、てんかんの抑制、生理痛の緩和、嘔吐の緩和、PTSDの緩和等に効果的な薬を続出する可能性がある。
すでに「サティベックス(Sativex)」という多発性硬化症患者の症状を緩和する薬を出していて、この薬が非常によく効くとして好評で28ヶ国で展開されている。
多発性硬化症とは、痛みや温度の感覚が鈍ったり、あちこちが痺れたり痛んだり、視力が急激に低下したり、見えなくなったり、理解力が低下したりする病気である。
多発性硬化症の原因は不明で、それが故に効果的な治療法もなく、患者はせめて症状の緩和でも何とかならないかと切望している。この多発性硬化症にサティベックスは効果がある。