2014年。真夜中のバンコクを歩いていると、黒人の女たちがスクンビット通りを散らばってストリート売春をしていたのに気が付いたのだが、その中のひとりはカラーリングされたドレッドヘアだった。
それがとても特徴的で美しくて、私は一目で彼女を気に入ってしまった。(シャキーラ。アフリカから来た陽気な酔っ払いの売春女性)
ドレッドヘアは、三つ編みした毛をロープのような束にする特徴的なヘアスタイルなのだが、黒人の女性がよくこのヘアスタイルをしている。
私はあまり奇抜な髪型をした女性はそれほど好きになれないのだが、ドレッドヘアの女性に関しては嫌いではない。ロープ状でも、髪の長い女性にはどことなく惹かれる。(長い黒髪の女性。髪にこだわっていなかったはずなのだが……)
タイのカオサン通りやパタヤでは白人女性もかなりこの髪型をしているのだが、不思議に思っていると、何のことはない、タイ人のヘアスタイリストが路上でドレッドヘアをして金を取っていたのだった。
パタヤのビーチで転がっていると、ボディーペイントから簡易マッサージから物売りからスナック売りからいろんな行商がやって来るのだが、ドレッドヘアもそうしたビーチ・ビジネスのひとつになっていた。
熱帯にドレッドヘアはとても似合う。官能的だ。