◆セクハラをする男たちと、歓楽街にいる男たちの「決定的に違う点」とは?

◆セクハラをする男たちと、歓楽街にいる男たちの「決定的に違う点」とは?

テレビ業界では、著名なタレントが女性のアナウンサーを次々と標的にしてセクハラや性的虐待をしていたという。この問題が表面化して「やはり芸能界は……」という話になっているのだが、セクハラの話はテレビ業界だとか芸能界だけの話ではなく、ありとあらゆるところで発生している。

先日も、ある女性と話をしていたら「昔の話ですけど上司に、俺の愛人になれと強要された」という話が出てきた。彼女はそれに抗議して「愛人にならずに済んだ」と言ったのだが、以後は上司の顔を見るだけでも吐き気を感じるようになり、会社に行けなくなってしまった。

その後、彼女は退職して上司の顔を永遠に見なくてもよくなったのだが、会社にセクハラ相談をしたわけでもないので、上司が責任を取らされてクビになるとか、そういう話はなかった。彼女が精神的に参って会社を去って、セクハラは闇に葬られた。

こじれて表沙汰になっている事件だとか、相談事例だとか、そうしたものを読んでいると、この世はセクハラまみれだというのがわかってくる。

女性の一日は大変だ。電車に乗れば見知らぬ男から触られる。同僚からは「かわいい、好きだ」と仕事に関係のないメールやメッセージを送られる。上司からは「飲み会で隣に座れ」と執拗に求められ、酔ったフリをされて触られる。「もっとスカートを短くしたほうがいい」と性的に言われる。

ネット空間でもセクハラは蔓延している。SNSでは多くの女性が性的なコメントや画像を送りつけられる。わいせつな画像を送られる。執拗にダイレクトメールなどがくる。一方的でわいせつなラブレターもくる。

そういうのが山ほどあって、その都度、女性たちは精神的ダメージを受ける。

当たり前だが、女性はそういうことに対して合意をしているわけではない。そもそも、性的な言動を受け答えするために、そこにいるわけではない。男は一方的かつ強圧的にそれをやっている。そこに問題がある。

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