◆途上国では妊娠したセックスワーカーの自殺が多い。死亡原因の13.5%が自殺

◆途上国では妊娠したセックスワーカーの自殺が多い。死亡原因の13.5%が自殺

途上国の女性は、日本では想像できないほどの極貧の中でセックスワークに追いやられるのだが、そうした国ではコンドームの使用率も低いし、女性も避妊薬を飲めるわけでもない。その結果、意図せぬ妊娠の確率は非常に高い。

食べていけないのでセックスワークをしているのに、妊娠してしまう。それは絶望的な状況であるのは私たちも想像できる。

2024年に発表された研究によると、低・中所得国における妊婦したセックスワーカーの自殺率が浮き彫りになっている。この調査結果は非営利団体「グローバルヘルス・プロミス」が2024年11月27日に出しているものだ。

調査では、アンゴラ、ブラジル、コンゴ民主共和国、インド、インドネシア、ケニア、ナイジェリア、南アフリカの8か国で実施され、1,280人の女性セックスワーカーを対象に、過去5年間の死亡事例を追っている。

その結果、セックスワーカーの死亡原因の13.5%が自殺であり、そのうち61.8%が妊娠中または出産後12か月以内に発生していたことがわかった。

女性たちはセックスワークをしていても相変わらず貧困から抜け出せない。その中で妊娠すると、仕事が制限され、収入は激減する。特に途上国では、社会保障制度なんか、ないにも等しい。

こうした経済的な不安定さの中で彼女たちは子供を産む。そうすると、出産後の女性は、たちまち医療費や育児費用の負担に直面し、生活がさらに苦しくなる。その結果、経済的に行き詰まり、絶望し、自殺に至る。

途上国ではHIV感染も重要な要因である。これらの国々では、HIV感染が依然として深刻な問題である。HIVに感染しやすい。不幸にも感染した女性は社会的にスティグマを抱え、医療アクセスも限られている。

HIV感染が「死の宣告」と見なされる場合もあり、これがうつ病や自殺願望を引き起こす一因となっている。その救いのない絶望はどれほど深いものだろう。

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