2023年11月に書籍版で発売された『病み、闇。ゾンビになる若者、ジョーカーになる若者』ですが、電子書籍版も発売になりました。書籍よりも電子書籍で読みたい方はこちらをどうぞ。
病み、闇。ゾンビになる若者、ジョーカーになる若者(電子書籍版)
『病み、闇。』は社会の暗部で起こっている社会現象のなかでオーバードーズやリストカットや自殺のような自傷に走っていく若者と、闇バイトや暴力行為に走っていく若者などを捉えたノンフィクションです。
『病み、闇。』の根底にあるテーマは「暴力」です。暴力には二種類あると、この書籍では述べています。
ひとつの暴力は自分に向ける暴力。
もうひとつの暴力は他者に向ける暴力。
貧困や、機能不全家庭や、社会の理不尽や、実力主義・能力主義からの脱落や、その他もろもろの理由で社会から疎外感を感じた若者が大勢います。そして、「生きづらさ」に押しつぶされそうな気持ちになっている若者が大勢います。
そのやるせない気持ちによって怒りが湧いたとき、暴力感情が発生します。
その暴力感情が自分に向かうと、オーバードーズやリストカットや瀉血などに向かい、最後には自殺へと歩んでいきます。
そして、暴力感情が他者に向かうと、闇バイトのようなリスクある裏稼業での暴力行為や、著名人への襲撃や、テロなどの殺人に向かっていきます。
現代社会は、弱肉強食の資本主義となっており、社会は資本によって分断されていこうとしています。この分断がどんどん進んでいくと、社会の底辺に押し込まれてしまった人々は最後には、社会全体に復讐感情《ルサンチマン》を感じるようになります。
オーバードーズやリストカットをする女性のひとりが、奇しくも私に「ゾンビになりたい」といったこともあります。そして、社会に安倍晋三を狙撃した犯人は「ジョーカー」を崇拝していました。
暴力を自分に向ける若者にゾンビ化を感じ、暴力を他者に向ける若者にジョーカー化を感じるようになりました。
そういった危険な社会を『病み、闇。』では描写しました。社会の暗部を描写した書籍です。今回、電子書籍版(Kindle版)が発売されましたので、まだ読んでいない方はぜひとも手に取ってみてください。(書籍版はこちら)
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