◆「貧困はこのように解決したら良い」と何か解決方法を出しても意味がない理由

◆「貧困はこのように解決したら良い」と何か解決方法を出しても意味がない理由

私は人生の長い時間を社会の底辺部にいる人たちと付き合ってきて、今もそういう人たちと一緒にいる方が自分に合っていると思う。私自身も社会に出てすぐにドロップアウトした野良犬だし、今も別に社会に迎合しようと思わない。

やりたいようにやって、生きたいように生きている。

ビジネスをしているわけでもないのに、なぜか金はそれなりに持っているが、その金というのは、人生の終わりまで社会の底辺をうろつくために持っているだけで、贅沢には使わない。そんなものは興味も関心もない。

安いジャンクフードでも食って、安いところで寝て、どん底の女たちと面白おかしく生きるのが好きだ。

それはともかく、私も最近は年齢のせいか付き合いに幅が出てきて、上昇志向の男たち、エリート、会社の経営者、政治家、富裕層たちともたまに顔を合わせる機会が出てきた。

すると、社会の上にいる人たちと社会の下にいる人たちの「違い」に嫌でも気づくようになってしまう。

違いは本当にいろいろある。社会の上にいる人たちは、やはり向上心が高いとか、自己主張がうまいとか、頭の回転が異様に早いとか、そういうのはすぐに感じる。並ならぬ意志の強さも特徴的だ。

そして、彼らは男性だろうが女性だろうが関係なく、年齢もまた関係なく、みんな一様に「問題解決を考えること」が好きだ。何か問題があれば、その問題に対して「どのように解決したらいいのか」を真っ先に考えて「自分ならこうする」と意見を述べ、時には行動する。

貧困問題にしても「貧困はこのように解決したら良い」と、いろんな自説を述べる。もちろん、どん底の人たちとしか付き合ってこなかった私にも「どのように改善したらいいのか?」と意見を求めてくる。それで、私が……

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