バンコクのソイ・カウボーイに、バカラ( Baccara )という店がある。あまり好きではないが、たまに趣向を変えようと数年ぶりに行ってみた。
昔と変わらず、見上げると天井がガラス張りになっており、そこにスカートをはいたダンサーが踊っている。男は天井を見上げながら、スカートの奥を見てビールを煽る。そういう仕組みになっている。
相変わらず日本人の姿も多く、この店は何も変わっていないことを知る。男の欲情をくすぐる店内の造りにファンも多いようだ。
店内に入ったときは、商用でバンコクに来たというようなきちんとした身なりのインド人がひとりいて、彼は無言で長時間、じっとガラス張りの天井を凝視して身動きしなかった。
二階のガラス張りのダンスホールで踊っている女性のうちの何人かは下着をつけていないように見えた。
スカートの奥に見える太腿の奥はエロチックだが、さすがにそれをひたすら凝視しているのは、そのインド人だけだった。
「彼はとってもとってもプッシーが好きみたいね」
ひとりのウエイトレスがそんな皮肉を言いながらインド人の男を盗み見ている。苦笑してうなずくしかなかった。
「君は上で踊らないのかい?」
「ノー。わたしはダメ。シャイだから!」
そのような他愛のない話をずっとしていると……
(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア タイ編』にて、全文をお読み下さい)
本当に、手許にあるお金を惜しむ性格は歓楽街とは相容れませんね。
実はペイバーした時に金額の交渉をしたことがほとんどありません。半分はペイバーする際に初めからママさんなり相手なりが金額を言ってきますから、それで判断することになります。そこであまりに不当な金額が提示されればその時点でやめてしまいますし、少々高いくらいなら相場を提示するくらいはしますが、それで相場まで落ちればよし、落ちなければやはり交渉はしません(だから、インドの売春地帯は私には絶対無理ですね)。以前は相場に落ちるまでは交渉していたこともあったのですが、そこで時間がかかる子は結局、別れ際に再び「もう少しチップをくれ」、「お金がなくて困っているからもっとれく」と必ずのように言ってくるので、馬鹿らしくなってしまいました。
残り半分はそうした話なしに、別れる際に適当な金額を出すことになります。もちろん相場はそれなりに分かっていますからとんでもなく低い額しか出さないなんてことはしません。少しでもよいところがあれば相場+αくらいはチップのつもりで色をつけるわけです。
それで今までのところお金でもめたことはほとんどありません。
単にビジネスライクなのか気がよさそうなのか、いずれにせよ、ペイバーする前にお金でもめそうかどうかをけっこう気にして相手を見ていることが多いです。不愉快にならないためでもありますが、そこで外れでなければ他の面でも楽しく過ごせるものです。(ky)